
「住みたい街ランキング」の常連である武蔵小山。2024年のLIFULL社の調査では、「借りて住みたい街急上昇ランキング2024」で1位を獲得しています。
しかし、検索窓に「武蔵小山」と打ち込むと「住みたくない」という不穏なワードが目に飛び込んできます。これから引っ越しや住宅購入を検討している方にとって、このネガティブな評判は無視できないはずです。
特に再開発が進んだ今の武蔵小山は、昔ながらの商店街の魅力と、近代的なタワーマンションが混在する過渡期にあります。この記事では、慎重派の方のために、「住みたくない」と言われる理由の正体を武蔵小山在住の私が徹底的に解説します。
- 武蔵小山に「住みたくない」と言われる理由は3つ。
①再開発で街が変わった、変わる? ②高騰する不動産価格 ③街も電車も混んでいる - 再開発:今後の再開発でパルム商店街が大きく変わる可能性あり。テナント次第。
- 不動産価格:武蔵小山だけでなく、23区内は上昇傾向にあり。
- 混雑:お店と人が多いことの裏返し。
- 利便性、資産性を重視する方にはおすすめ。静寂と安さを求めるなら「見送り」
なぜ「武蔵小山に住みたくない」と言われるのか?3つの主な理由
ネット上のネガティブな意見を精査すると、主な理由は以下の3点に集約されます。
① 再開発による「街の変貌」への違和感

かつての武蔵小山は、都内屈指のアーケード商店街「パルム」を中心とした、親しみやすい下町の雰囲気が魅力でした。しかし、駅前の再開発により巨大なタワーマンションが立ち並び、「どこにでもある無機質な街になった」と嘆く声があります。
また、まだ再開発の計画はあり、数年後にはあと3棟のタワーマンションが建つ可能性があります。
② 不動産価格・家賃の高騰

再開発に伴い、物件価格は跳ね上がりました。「この金額を出すなら、もっと都心のエリアに住めるのでは?」というコストパフォーマンスへの疑問が、住みたくないという心理に繋がっています。
③ 慢性的な「混雑」のストレス

東急目黒線の混雑、そして週末の商店街の人酔い。特に共働き世代にとって、朝の通勤ラッシュは死活問題です。急行停車駅であることの裏返しとして、常に人が多いことが敬遠される理由です。
デメリットの正体:「許容できる事実」と「避けるべきリスク」
「住みたくない」という感情を論理的に分解しましょう。あなたが許容できるかどうかで、武蔵小山の評価は180度変わります。
街並みについて

再開発の是非についてですが、確かに、再開発後にできた商業施設である「パークシティ武蔵小山 ザ モール」に入っているテナントは苦戦していそうです。既に撤退したテナントは複数あります。駅からぱっと見て何のお店が入っているか分からない、導線が悪い、など様々な要因はありそうです。鳥貴族がオープンしたことを知らない人も多そうです・・・。
一方で、再開発の目的の1つとして、防災性の向上があります。
以前は建物が密集していましたから、地震や火災があった際の防災性・安全性は向上していますし、
今後の再開発でより上がっていくと思われます。
既に竣工している「シティタワー武蔵小山」「パークシティ武蔵小山 ザ タワー」はパルム商店街の隣の地区を再開発したものでした。

一方で、今後計画されている再開発はパルム商店街を再構築するものです。これに関しては、どんなコンセプトでどんなお店を誘致するのか、誘致できるのか、で大きく武蔵小山の住みやすさが変わるでしょう。
まだ少し先の話ですが、続報が入り次第、お届けします。
不動産価格の高騰について
武蔵小山駅に限らず、東京23区内は近年不動産価格が上がっています。売買価格だけでなく、賃料も上昇しており、1年前の水準から13%ほどの上昇が見られる、というデータもあります。
目黒線の中では、武蔵小山駅は、目黒駅、不動前駅に次いで、賃料が高くなっています。
不動産価格が近年上昇していることは、持ち家なのか賃貸なのか、もう既に武蔵小山に住んでいるのか、これから住むのかによってメリットやリスクは異なります。
一般的に再開発が行われたエリアは不動産価格は上昇することが多く、既に武蔵小山に自宅を所有している方にとっては、今後の再開発はメリットと言えますし、これから賃貸で住もうと考えている方にとっては賃料の上昇はデメリット・リスクになるでしょう。
混雑について
武蔵小山駅の2022年度の乗降客数は48,334人となっており、隣駅の不動前駅(26,931人)、西小山駅(29,454人)と比較してもとても多くなっています。(出典:国土数値情報ダウンロードサイト)
お店が多いだけでなく、住んでいる方も多いと考えられます。
パルム商店街は土日になると人でごった返しますし、1本入った通りでもそれなりの人通りがあります。
それを安心と考えるか、嫌だと感じるかは人それぞれでしょう。

続いて電車の混雑についてですが、2024年度の不動前 → 目黒(7:50~8:50)は混雑率129%というデータがありました。(新横浜新聞「<朝の混雑率>JR横浜線やブルーライン、東横線などで微増、まだ余裕の東急新横浜線」)
一方で、実際に私は7時台・8時台・9時台とそれぞれ上り電車によく乗りますが、上の図でいう150%~200%というように感じます。データの数字と異なりますが、8時前後がとても混んでいて、8:30過ぎたあたりから少し空き始める印象があります。
ただし、目黒線はしばしば遅延します。その時は、250%以上になるイメージです。
電車に乗れず、数本待つときも・・・。
電車が遅延しなければ、それほどぎゅうぎゅうではない、という風に感じております。
メリットとリスクのまとめ
| 項目 | メリット | リスク |
|---|---|---|
| 街並みの変化 | まちの防災性、安全性が向上。 | 昔ながらの路地裏やディープな店が好きな人には不向き。 |
| 不動産価格の高騰 | 再開発により今後も上がる可能性。 | 賃料が更に上がる可能性。 |
| 混雑・交通 | 商店街で日常の買い物が全て完結する。 | 人混みにストレスを感じやすく、静寂を求める人には厳しい。 |
武蔵小山を「選ぶべき人」と「選んではいけない人」
慎重派の方がチェックすべき、最終的な判断基準を提示します。
武蔵小山を選んでも後悔しない人(おすすめ)
- お店が多い駅が好き:商店街は歩いているだけで楽しくて、毎日歩いても飽きません。
- 大手町方面に勤務の方:大手町や永田町まで1本で行けるので、通勤が楽です。
- 利便性と自然のバランスを取りたい:都会に住みつつ、休日には林試の森公園でリフレッシュしたい。
武蔵小山を避けるべき人(住まない方がいい)
- ゆったりした住環境が絶対条件:人混みを避け、閑静な住宅街で落ち着いて暮らしたい。
- コスパを最優先する:家賃や物件価格を抑え、生活費に余裕を持たせたい。
- 空いている電車が良い:時間をずらすか、路線を変えるかした方が良いです。
まとめ|「住みたくない」の声は、期待の裏返しでもある
武蔵小山に「住みたくない」という声があるのは、それだけ注目度が高く、変化が激しい街だからです。確かに昔の良さは少し薄れたかもしれませんが、現代の共働き現役世代にとっての「住みやすさ」は格段に向上しています。実際に住んでいて感じるのは、商店街を歩いているだけで楽しいですし、無いお店が無いです。個人的にあと欲しいのはユニクロくらいです。
まずは一度、平日の夜と休日の昼間、両方の時間帯に武蔵小山を歩いてみてください。パルム商店街の賑わいを「便利」と感じるか「苦痛」と感じるか。それが、あなたにとっての答えになります。
よくある質問
Q: 再開発で物価は高くなりましたか?
A: タワーマンション内の店舗などはハイエンドなお店もありますが、武蔵小山には八百屋が多いのも特徴で、比較的野菜が安く買えます。パルム商店街奥にはコスパ抜群の業務スーパーがあります。不動産価格は高くなりました。
Q: 目黒線の混雑は耐えられないレベルですか?
A: 個人的に耐えられなくはないですが、朝のピーク時はそれなりに混雑しています。電車が遅延すると、乗れないほどの混雑になります。余裕を持って家を出たほうが良いです。
Q: タワーマンションで風通しが悪くないですか?
A: 少し歩けば「林試の森公園」のような広大な緑地があります。街全体のバランスとしては、自然を感じられるスポットは多い方です。
Q: 治安はどうですか?「住みたくない」理由に関係ありますか?
A: 治安は極めて良好です。品川区内でもファミリー層が多く、夜道も明るいため、治安の悪さが理由で「住みたくない」と言われることはほぼありません。